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what to do next

​セクレト機関・司令官室にて。

フェルゼンのコントラ・ソールの所持状況の異常さを解決するため、エルドレットが色々思案していた。

隣では燦斗も同じように考えており、何がなんだかといった表情を見せていた。

本来コントラ・ソールは持てても5つまで。同時に使うのも4つまで。

5つ以上使用すれば命の危険があると言われる力を、何故フェルゼンは使えているのか。

そもそもフェルゼンは何故大量のコントラ・ソールを所持しているのか。

​様々な謎が重なり合ってエルドレットの頭を巡る。

おかげで、万能友いわれる司令官システムの主でも処理が追いつかなくなっている。

​頭をぐるぐる回しても、思い浮かばないものは思い浮かばないのだ。

「ねー、リヒー。コントラ・ソールの研究してたヤツ、誰かいなーい?」

「その人とっくの昔に機関追放食らったでしょ」

「ゼルはゼルで別の研究するって言うんだもん~~」

キーゼル・ルナ・ヴェレット

現在の名は、エレティック・リュゼ・ルナール。

彼はコントラ・ソールの研究の際、ある論文を提出した結果機関から除名処分を受けた。

それからはひっそりと、マリネロの街付近で隠れ過ごしているという。

そんな彼にエルドレットは協力をお願いした。

しかし、ルナール曰く『別の研究がある』とのことで、協力ができないと言う。

それはフェルゼンの状態を調べることにも繋がるそうだが……真意は定かではない。

「ルナール教授、珍しく顔が強張ってましたよね。何かあったんでしょうか?」

「マリネロコエリオがなんかあった、って聞くけど」

「ふむ。……その辺りは明日レティシエルにでも聞いてみますか」

「そういや同行してたのはあっちだっけ」

そう言って、燦斗はスケジュール表にレティシエルへの訪問​を書き加える。

こうでもしないと、司令官補佐と言う立ち位置は突然スケジュールを放り込まれるのだ。

「あとは……」

他に追加するスケジュールはなかったかな、と考えて。

ああ、と思い出した燦斗はもう1つ、スケジュール表に書き込んでいく。

エーミールとの接触』。

​ただその一言だけを。

これは、猟兵達の秘密の物語。​

​記録と記憶に残るだけの、小さな物語。

​シークレット・テイル

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