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夕暮れ.png

rebel brothers

「《妨害《サボタージュ》》……か」

「なんや、色々と面倒起きてますやん。なんで俺呼ばれたんです?」

「彼の弟なら、コントラ・ソールに詳しいのかなって」

「あ~……兄貴、魔術理論で頂点上り詰めおったからなぁ……」

燦斗の個別研究室にて。

燦斗はテオドール・フレッサーと共に行方不明事件の犯人を探していた。

彼を選んだのは、コントラ・ソール関係なら彼が一番良いだろうと思ってのことだ。

というのも、テオドールはアマベル・オル・トライドールの実弟。

研究に勤しんでいた兄のことは、今でもよく覚えているそうで。

そもそも今日はアマベルの研究室から荷物を運び出ししていたところで呼び出されているため、

アマベルに関する話題は尽きることはない。

魔術理論を組み立ててコントラ・ソールの中身を解明したり。

家と研究室には同じぬいぐるみを置いていたり。

甘いものが好きだったり。

蛇が大嫌いだったり。

機械の体を使うエルドレットを羨ましがっていたり。

テオドールの身長を恨んでいたり。

燦斗《エーリッヒ》の顔の良さを恨んでいたり。

「ちょ、ちょ、ちょ。最後のは私以外にもいるでしょ」

「まあ……フェルゼンさんとかベルトアさんもだいぶ恨まれてはった」

「逆に彼に恨まれてない人物って誰!?」

「俺?」

「そっかあ!」

昔話に花を咲かせつつ(?)調査を続ける2人。

​そのうち話題は昔のアマベルやエーミールの話題に移り変わったとかなんとか……。

これは、猟兵達の秘密の物語。​

​記録と記憶に残るだけの、小さな物語。

​シークレット・テイル

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