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As a child

40年前の話。

彼らは同じ学校の同じクラスだったことから、仲良くなっていた。

……というよりも、彼らの方からぐいぐいと来たのだが。

ベルトア・ウル・アビスリンク

オスカー・マーシア・アビスリンク

フェルゼン・ガグ・ヴェレット

■■■■・■■・ヴェレット

正確にはここにマリアネラ・ヴェレットも入るが……男性同士の友情に入るのは野暮というものだ。

あれは、彼らがまだ幼い頃。

季節で言えば秋の時期に、彼らは揃って遊んでいた。

「おフェル~、もうちょっと枯れ葉集めて~」

「……このぐらい?」

「んー、もうちょっと。■■■■とマーシアがどんな芋持ってくるかわかんないし」

「……じゃあ、このぐらい」

現在のフェルゼンと違い、この頃の彼はとても大人しかった。

他者へ意見することも少し怖がっているような、世界を怖がっているような。

そんな大人しさがあったのが、幼い頃のフェルゼン・ガグ・ヴェレット。

それをわかっていながらも、ベルトアはフェルゼンと接してくれていた。

「おフェル」なんてあだ名を付けて、親しみを持って呼ぶほどに。

どんなときでも彼を支えてあげられるように。

「兄ちゃん~」

「フェル~」

戻ってきたオスカーと■■■■の手にあるのは、人数分より少し多めのさつまいも。

たくさん食べていいよと持たされたと、オスカーは語る。

そしてその後ろには――。

「子供達だけで焼き芋するなって言ったろ~?」

「あ、先生!」

「……先生」

セクレト機関最高司令官、エルドレット・アーベントロートの姿。

……否、このときだけは。

家庭教師エルドレット・アーベントロート。

そんな彼が、子供達の焼き芋タイムを見張っててくれていた。

これは、猟兵達の秘密の物語。​

​記録と記憶に残るだけの、小さな物語。

​シークレット・テイル

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