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The will of the world
「まだ、街でコントラ・ソールが消えた謎が解けたわけではありません」
そう呟いた黒木・摩那は、闘技場へと向かって調査を開始する。
それならば自然と闘技場にはなにかがあると見て間違いないだろうと。
闘技場に到達した摩那は辺りを調査して、色々と見つける。
砂埃が実はほとんど花粉だったり、ゲートを通じてやってきていたり。
ゲートの作成者が『アードラー・サージュ』になっていたり。
これらは全て司令官システムが関与したことではない、とはっきり決定づけることが出来た。
それもそのはず。
摩那の調査媒体であるグラスに、世界の意思が割り込んできたのだから。
「……本当に話しかけてきた……」
驚いた様子の摩那。
もし声をかけてくるならどうやってかけてくるんだろうと想像したが、
よく考えたら司令官システムも同じように声をかけたので、それもそうか、と納得した。
世界の意思が伝えてきたのはいくつかの情報。
コントラ・ソールという力の源となる『ソール物質』の正体。
ソール物質がゲートの先の箱庭の世界に流れていること。
ゲートの先にソール物質が流れた結果、人々の自己防衛がコントラ・ソールを封じていること。
余すことなく、世界の意思は伝えてきた。
「……とんでもない話では!?」
なんだかとんでもない話に発展していないか? とびっくりした摩那。
ここまで大きな話になっているとは、誰も予想がつかず……。

これは、猟兵達の秘密の物語。
記録と記憶に残るだけの、小さな物語。
シークレット・テイル
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