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impatience
……焦っている。
『 』は焦っている。
何をどうすれば良いのか。
どう動けば良いのか。
頭の中で、何度も、何度も、何度も思案した。
時に『 』が邪魔をすることもあった。
時に『 』が提案をしてくることもあった。
だけど『 』はそれを振り払った。
『 』が先生の邪魔をすることだけは避けたかったから。
『 』が先生に対抗するのは嫌だったから。
『 』はフェルゼン・ガグ・ヴェレット。
セクレト機関の高位研究員であり。
師エルドレットの志を継ぐ者。
いずれ来る未来を食い止めるために、『 』は戦っている。
エルグランデへの侵略を開始した侵略者《インベーダー》・■■■■■。
『 』の身体を使い、親友の執事マルクスを『同位体』と呼んだ。
いったい、それは何故なのか。
マルクスは何者なのか。
今日も『 』は謎の究明のために、頭を働かせる。
例え■■■■■が何度邪魔してこようとも。
これは、猟兵達の秘密の物語。
記録と記憶に残るだけの、小さな物語。
シークレット・テイル
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