top of page
大穴青空.png
立ち絵.png
立ち絵.png

dinner party

「うーむ、活きが良い野菜達でありますなー」

「うーん、アレは活きが良いと言うのかちょっと怪しい気もする」

「見てないで助けてくださいよぉーー!!」

​

ファムの村の緊急事態に駆けつけた猟兵バルタン・ノーヴェ。

バルタンと共に異常を止めに来たアマベル・オル・トライドール。

そして大嫌いな野菜に追いかけられるマルクス・ウル・トイフェル。

​

以上3名の手によって、なんとか野菜は調理された。

まあ、ほとんどがバルタンのユーベルコードによって作られた料理だが。

​

野菜たっぷりのポトフ。

ゴロゴロ野菜のホワイトシチュー。

カボチャやジャガイモやトウモロコシのポタージュ。

村の名産の豚肉と一緒に焼いた肉野菜炒め。

野菜を粉微塵にして作った野菜ハンバーグ。

たっぷりの肉を詰めた肉詰めピーマン。

アスパラガスのベーコン巻き。

新玉ねぎとひき肉のチャプチェ。

野菜と言ったら定番のサラダ。

そして小麦粉とニンジンたっぷりのパンケーキ。

​

数えるのも大変な量の食事が、村のテーブルいっぱいに敷き詰められる。

 

そんな食事の最中、バルタンはあることを思い出していた。

それは児童誘拐事件の犯人の話。

アマベルも犯人の候補として絞り込まれていたが、それは本当に当てはまるのか? と。

​

「んー、僕は違うよ。だって僕とエル、この世界に来るのは初めてだからね」

​

アマベル曰く、レティシエルと自分はこの世界には来たことがない。

だから、今回はベルトアに許可を得て旅行に来たと。

​

「なんと。では、この犯人の話はアマベル殿は違うと?」

「そうだねぇ……うん、僕は違うよ」

​

​こうしてはっきりと候補だった人間から「違う」と言われては、犯人候補から外さざるを得ない。

 

更にバルタンはアマベルの体調が崩れていないことを確認している。

犯人は『時折咳き込む』ため、確実にアマベルは除外されてしまうのだ。

そしてさらに、後押しする声が1つ。

​

「アマベル様は違うと思いますよ」

​

マルクスの声。

彼曰く、アマベルには記憶がなく、更に世界転向をしたために肉体変化があるという。

その情報は何処から来たのかと問われれば、マルクスは隠さず『ベルトアから』と答えた。

​

「アマベル様とレティシエル様は……その……昔は凄かったそうですよ?」

「ほうほう。どんな感じに?」

「……なんか、その。根暗、だったとか……」

「ワーオ……」

​

視線をそらしながら、なんとも言えない表情で答えたマルクス。

​どうやら今のアマベルやレティシエルとは想像がつかないほど、性格が一変しているようだ……。

これは、猟兵達の秘密の物語。​

​

​記録と記憶に残るだけの、小さな物語。

​シークレット・テイル

Copyright(C) 2022 - 2026 シークレット・テイル 

​イラスト / 御影イズミ

提供 トミーウォーカー 第六猟兵

​サイト内の文章・イラストはいかなる場合においても使用を禁止します。

bottom of page