

I’m worried about him.
「全員救助は出来たが、全員収容は難しい……か」
「だとしたら、やっぱりミテラ・ミメーシスを叩くしかなくて……」
エルグランデの状況を見て、総司令官であるエルドレットがシステムの奥底で呟く。
現在の逼迫している状況を解決する方法を考えた。
人々の暮らしを豊かにするコントラ・ソールを操るために使われる物質。
それが肉体からなくなれば、この世界に存在するモノは死んでしまう。
早いうちに解決しなければ、人々はもちろん、世界すらも死滅するだろう。
……もっとも、普段ならコントラ・ソールを用いて答えを導くのだが、
今は《解答者《アンサー》》の持ち主はここにはいない。
その持ち主は、エルドレットと違って脳だけの存在になっていなかったのだから。
結局エルドレットが導き出したのは、たった1つ。
それを解決するには、やはり大本である存在を叩くに限ると。
「……テリーとは戦わなきゃダメってことか」
「ゼンとも……戦わなきゃダメ、ってことだよな」
猟兵と共に見つけた手紙に記されていた、ミテラ・ミメーシスの今。
《無尽蔵の生命《アンフィニ》》を手に入れるために。
この世界にあるすべてのコントラ・ソールを手に入れるために。
アステリ・ラス・ヴェレットの身体を利用して、『母』たる存在はエルグランデに降り立った。
フェルゼン・ガグ・ヴェレットに乗り移った『手足』を利用して。
「…………」
しかし、大きな壁が立ちはだかる。
コントラ・ソールが使えない状況となった今、機関が頼れるのは猟兵達だけだ。
だが、だからといって、どのように道を提示すれば良い?
アステリを殺せ。フェルゼンを殺せ。
それを告げて、もし本当に殺したとしても。
ミメーシスという存在は、彼らの身体を簡単に切り捨てて逃げ去る。
追った先でも身体を見つけて、また同じことを繰り返すだろう。
「…………」
考える。考える。考える。考える。
殺すには、ミメーシスに届く攻撃を。
封じるには、ミメーシスが知らない封印を。
追い払うには、ミメーシスが二度と入れないように。
「……選んでやろうじゃねぇか……!」
この物語ももうすぐ終わりに近づく。
平和が訪れるか、敗北が訪れるか。
その終わりの答えは、
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これは、猟兵達の秘密の物語。
記録と記憶に残るだけの、小さな物語。
シークレット・テイル