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「向こうも忙しいですねぇ」
「だなぁ……」
セクレト機関のミーティングルームにて。
燦斗とジャックはある世界――猟兵としての力を発揮するための世界を行き来していた。
一つの世界をかけての大きな戦い。
それに向けて、2人も助力している状態だ。
故に彼らは今回、エーミールやスヴェン達に協力が出来ていない。
「まあ私達は予知する側ですが」
「それでも結構気力使うからなぁ……しんどい」
「私以外だとオルドヌングの皆さんも出ますしねぇ」
「……エーミールとメルヒオールは?」
「無理ですね、あの調子じゃ。父上とエミーリアも」
「結構人数減るなぁ!」
そしてエルドレットを支援するエミーリアの4名が予知不可という状態。
それでも彼らは戦争へと赴くのだ。
あちらの世界での戦いにも、きっちり貢献するために。
「よく考えたらオスカーとローラントもじゃね?」
「……確かに?」
オスカーはアビスリンク家を、ローラントはヴェレット家を探索中。
故に彼らも同様に、予知不可の状態となった……。
これは、猟兵達の秘密の物語。
記録と記憶に残るだけの、小さな物語。
シークレット・テイル
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