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モザイク夜空.png
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​年末年始のお仕事。

セクレト機関、最高司令官室にて。

「じゃあ、悪いな。あとよろしく」

「お願いしますの~」

ヴォルフ・エーリッヒ・シュトルツァー……帰宅。

エミーリア・アーベントロート……帰宅。

『すみません、本当にすみません! コレもお願いします!』

『ホントごめん、エーリッヒ君こっちも頼むわ』

アレンハインツ・ニア・ウォール……謝罪中。

エスクロ・シェルシェール……仕事振り分け中。

『ごめーん、スー、こっちの書類サインしといて~』

『あとよろしく~。俺ちょっと寝てくる~』

エルドレット・アーベントロート……雑投げ中。

ナターシャ・アイゼンローゼ……仮眠。

「…………」

「…………」

エーリッヒ・アーベントロート……超過作業中。

​スヴェン・ロウ・ヴェレット……超過作業中。

『めちゃくちゃ大変そうで笑えるわ。いえーいぴーすぴーす』

『フェル兄さん何勝手に入って来てんの!?』

フェルゼン・ガグ・ヴェレット……システム介入しおちょくりにくる。

マリアネラ・ヴェレット……兄フェルゼンを追い出す。

******

毎年恒例の激務が今日も襲いかかる。

特に今年は本当にいろんなことがあったせいで、調査人や研究員達の書類が多い。

復興支援申請書、行方不明の子供達の調査報告書、休暇申請などなど。

いろんな書類が司令官システムに届いている。

それらをシステムのみで処理すると、都市機能が落ちてしまうため司令官補佐達も手伝う。

しかし今回はヴォルフは帰宅、エミーリアも帰宅、ナターシャは仮眠。

アレンハインツとエスクロが各エージェント達の書類を集め、エルドレットが雑に投げ。

それをシステム内の他のメンバー達によって簡単に振り分け、燦斗とスヴェンが調節する。

「……これ、年明けまでに終わるんですかね」

「知らん。終わらないならシステムメンバー全員を叩き起こすまでだ」

「スヴェンさんって時々脳筋な事を言いますね……」

「その方が効率がいいとオレが考えただけだ。あと彼らだけ寝かすのは許さん」

右手のタッチペンで力強く画面をタッチしつつ、左手のサインペンで書類にサインしていくスヴェン。

あまりにも器用な彼だが、その表情には怒りが浮かび上がっている。

年末。

​こうして働いてる人がいるおかげで、エルグランデは今年も、そして来年も平和なのだ……。

これは、猟兵達の秘密の物語。​

​記録と記憶に残るだけの、小さな物語。

​シークレット・テイル

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